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映蔵
横浜で活動する記録・広報映像制作会社日映科学映画製作所の作品紹介や、社の周り・横浜情報の発信など。
-両国- 江戸NOREN
両国と言えば大相撲の街。
でも、まだ一度も観ていないんだよな。

それはともかく、この街に新たな食と観光のスポットが出来た。
思いっきりクラシカルで魅力的な両国駅舎、その内部がリニューアルされて「-両国- 江戸NOREN」として、昨年11月にオープン。


両国駅構内。相撲の街の雰囲気いっぱいだ。


12の食事どころは、ちゃんこ、もんじゃ、そば、そして深川めしと両国の地を意識したラインナップ。
そのほか、観光案内所が設けられている。

そして何より目を引くのは、スペース中央にドンと控える土俵だ。
相撲の街のシンボルだ。

IMG_6976.jpg


この日のわたしは、江戸東京博物館のチケットを持っていた。
混雑のさ中に突っ込んでいく前に、親子丼で腹を満たした。

IMG_6982.jpg



NS
ご存じ、のらくろ。
のらくろ、をご存じだろうか?
30代以下の年齢になると、グッと怪しくなってくるんじゃないか、なんて勝手に考えたりするが、
黒い野良犬が主人公の、戦前以来のマンガなんである。

親兄弟も身寄りもない野良犬が、猛犬連隊なる軍隊に入って、ヘマをやったり活躍したりでとにもかくにも出世していく、猛烈に端折ったストーリーだが、そういう内容と記憶している。

わたしも小学生のころ、地域の図書館にあったのらくろのハードカバーを読みふけった一時期があったなあ。
その、のらくろの作者・田河水泡の記念館があると知って、ちょっと出かけてみた。

江東区の森下、というと、地理感がないので大分遠いところのように漠然と感じていたが、大門で大江戸線に乗り換えて15分で着いてしまった。なんだ、結構近いじゃない、と印象を改める。

そこもかしこものらくろで埋め尽くされた?「のらくロード」商店街をしばらく行くと、複合施設の森下文化センター。ここの1階フロアに「田河水泡・のらくろ館」がある。


あちこちにのらくろがいて、探してみるのも楽しい。

IMG_7061.jpg
森下文化センター。コンサートなどのイベントも開催される。


のらくろのストーリー紹介に原稿やグッズの展示、そして田河水泡その人の紹介。
小さなスペースだが、色々な発見があった。

のらくろが猛犬連隊を除隊して大陸に渡った、なんてのも初めて知ったし、田河水泡が日本美術学校でグラフィックデザインを学んでいたこと(のらくろハードカバーの装幀を自ら手掛けているんだが、それを知ればなるほど、と思う)、奥さんは小林秀雄の妹だということ、など。

IMG_7066.jpg
図書コーナーでのらくろを読むことも出来ます。


いやいや、つかの間楽しい時間を過ごすことが出来た。

ここは木場公園も、清澄公園でも、深川なんかも近い。
時間があればいずれかを散策したいところだったが、今日は小名木川沿いを少々歩いてから、帰ることにした。

IMG_7058.jpg
アートはのらくろだけじゃない。なぜか「ゲルニカ」が。


NS
初三崎。
ここで開催されるイベントに参加するため、初めて三崎に行った。
京浜急行の終点、三崎口駅にはマリンパークに行くために数回、さらには飲み過ぎて行く気がなかったんだが強制的に1回、降り立ったことがある。

イベントの会場になったのは、産直センターやカフェ、ホールなどが一体になった複合施設・うらり。

IMG_6941.jpg


せっかく来たのだから何か土産を、と産直コーナーを一回り。
マグロをはじめに海産物もいいが、三浦の野菜も捨てがたい、ということで、地の大根を使った切り干しと、水菜を買うことにした。

IMG_6957.jpg


三崎口まではバスで戻るより他に手はないのだが、イベント後だけにバス停には結構な行列が出来ている。
人の多いのがキライなわたしは時間をずらすことにして、少々街をぶらぶらすることにした。

街中?と思われる方に適当に歩いていくと、すぐにまた海原が眼前に広がってきた。
海にかかるあの赤い橋は、城ケ島大橋?

IMG_6953.jpg


なかなかいい眺めじゃないの、としばらくたたずんでいたら、バスがやって来た。
空いているのを幸い、さっさと乗って帰りましたとさ。





NS
またまた終わったハナシ。
既に終了したイベントのハナシで恐縮ですが、今月15日まで東京ステーションギャラリーで行われていた「追悼 高倉健展」。
完全予約制というチケット発売方法もユニークだったが、どんなワケがあってのことか、やっぱり観なきゃわからなかった。

ローソンチケットでオンライン予約をして、近場のローソンでチケットを発券してもらい、当日に備える。
わたしが行ったのはすこぶる寒い日だったが、東京駅の外に出ずともギャラリーへアクセス出来るのはこんな日こそうれしい。

間違いなく国民的映画スター、といっていい高倉健。
とは言え、美術館がひとりの映画スターを取り上げて企画展を行う、というのはあまり例がない。
世田谷文学館では、東宝撮影所が区内にあった縁からか、毎年のように映画をテーマにした企画展があって楽しみだったんだが、それも近年はペースダウンしているし。

さて、15時からの予約時間少し前にギャラリーに入る。
高倉健の人となりを偲ばせる、遺品の数々が…ではなく、フロアのそこかしこにはモニターやらプロジェクターのスクリーンがあり、高倉健が出演した映画の一部が繰り返し映されている。

ある作品は数十秒、ある作品は数分、モノクロあり、カラーあり、青春もの、刑事もの、ひばりと組んだ明朗音楽もの、アクションもの、そして任侠もの、出演205作品のすべてを、この会場内で観ることが出来る。

映画スターを語るのは何か?
それは彼が出演した映画そのものにほかならない。
ギャラリー全体を通して、たしかに高倉健の映画キャリアを「体感」した。

全ての映像を観ると、2時間半ほどかかるそうだ。
なるほど、完全予約制のワケはここにあったわけだ。

映画スターを語る展示方法のひとつとして、これはアリだと思う。


あんまり寒いので、ぶらぶらせずにこのまま帰ってしまった。


NS

映画『君の名は。』

年末にようやく『君の名は。』を観た。

こういう爆発的にヒットをした映画を、上映が終わるころに行くと、期待しすぎて
失敗するんだよね。ハードルあがっちゃうから。アニメ『サマーウォーズ』の時も
そうだった。

けど『君の名は。』は面白かった。

新海誠監督作品は映像が美しいのは知られているが、その美しさは単に絵に
よるものだけでなく“日本の心”が感じられるからだ。

自然が残る田舎の風景が美しく描けるのは当然だけど、都会のビル群であっても、
ガラスに青い空と雲を写したり夕日を反射して輝かせたりとか、夕焼けにそびえ
立つ高層ビルのシルエットも美しい。それは監督が感じている日本の美しさや
愛おしさであり、丁寧に描かれた細部からひしひしと伝わってくる。

また、作品中では“片割れ時”という黄昏時(映画界ではマジックアワーと呼ぶ)を
効果的に使い、作品全体をファンタジーとして包み込んでいる。現実にはあり得ない
設定なのに、それほど気にならないのは新海誠監督の魔法でオブラートに包んで
いるからだ。

このブームはおそらく十代、二十代が中心で、もし私が十代か二十代の頃に観て
いたら100点をあげていたかもしれない。けど、五十を超えるとね、世の中そんなに
甘くないよ、という目で観てしまう自分がいるんだ。悲しいかな、素直に受け入れる
ことの出来ない自分が残念でならない。

楽しくて面白かったけど、「面白いからみんな観て!」と他人に薦める程ではなかった。

中学生や高校生のデートに最適!


 --採点 70点。




   *   *  以下ネタバレあり  *   *


kiminonawa.jpg


今までに男女入れ替わり物っていろいろあったけど、多くは大林宣彦監督の
『転校生』のように、一度入れ替わったらずっとチェンジしたままが多かった。
けどこの作品は、しょっちゅう入れ替わる。セリフにもあるが、週3(しゅうさん)
ぐらいの頻度であるようだ。

そのため、それまでの作品にありがちな入れ替わったことへの戸惑いや
悲しみにはそれほど時間をかけず、主人公たちは“夢”だと思いこんで入れ
替わることにむしろ積極的に順応しようとしているところが新しい。だから
テンポも軽快だしギャグも笑える。前半部で作品が重くないのはそのためだ。

また、十代や二十代にウケるのは、男女の入れ替わりとかティアマト彗星の
大接近とか、口噛み酒とかファンタジーの要素が多いが、実は、父親が町長
に立候補して恥ずかしい(三葉)とか、あこがれの先輩とデートが出来るチャン
スを得たのにうまく話せなくて失敗する(瀧)とか、家族や学校、友達、バイト、
恋愛など十代の悩みがテーマとなっているからだと思う。そこに共感できるのだ。

物語のベースが『赤い糸』とか『運命の歯車』とかオーソドックスなのに、
彗星が大接近するという天体ショーを絡めてファンタジーで包み込んでしまう
方便がうまい!

今から20年ほど前のこと、1997年に“ヘールボップ彗星”が大接近し、日本
でも3か月間、肉眼で普通に“ほうき星”を観ることが出来た。それは神秘的で、
宇宙の大きさを感じると同時に、天体ショーのおかげで、それまでとは世の中
が違って見えていたものだ。そんな記憶がよみがえった。おそらく監督も経験
してるのだろう。

ラストシーン。
主人公の二人は遇えるのか? それとも遇えないのか?って気をもまされる
けど、やっぱ、遇ってもらわないとね。遇うとしたらどこでだろうと私なりに観な
がら考えてた。街で歩いていてでは面白味がないし、イベント会場でも周囲の
処理が難しいし、そしたら、電車がたまたま併走して、窓越しにとなりの電車
に乗っていた。ときたからよかったね。都会ならではのシチュエーションだし、
互いが会いに行くという行為が必要になる。観ている観客も、急げ急げって
気持ちが高まる。

ただ残念なのは、二人が同時に「君の名は?」ってユニゾンで言ったのがどう
もね。残念ながら私にはそれがマイナス点だった。大人になった三葉なんだ
から「あなたは?」か、もしくは「あなたの名は?」とか言うだろうし、そもそも
名前を聞こうとするかな? 「君は?」とか「ねえ、君」ぐらいだろう。
タイトルと同じセリフを同時に言わせたところに監督の強い意図を感じてしまい
夢を見ていたのが一気に冷めてしまった。

しかもその後、カメラが空にパンアップして『君の名は。』ってタイトルまで出し
たでしょ。くどすぎる。あのタイトルはいらないと思う。

私だったら、同じセリフではなく、瀧は「ねえ、君」、三葉は「あのう・・・」と違う
セリフをかみ合わせて、カメラが空にパンアップして『君の名は。』ってタイトル
を出したな。

誰かも言ってたけど、もし十代の頃に観ていたら、この作品は宝物になって
いたかもしれない。青臭くとも一途な想い、というのは胸を熱くさせるものだ。
それは青春時代しかできない。

運命の赤い糸、青春ファンタジーの傑作です。

きしょう