
フランス北部・セダンで行われた2014国際幻想芸術CIMERIA展。 わが日本チームの会場はセダン城の特設ギャラリーだった。

うなぎの寝床のような細長い空間に日本のアーティスト20人の作品を 展示する。

作業は私を含めて今回参加したIFAA会員6名。 天井から下がっているチェーンに作品を飾っていく。 煉瓦の壁面に幻想絵画を展示し、観葉植物の緑もいい感じに配置した。 * * * 展示が終わると、絵画展の成功を祈ってホテルのレストランで乾杯。

ここはアルデンヌ・シャンパーニュ地方なので、シャンパンで乾杯するのが 礼儀だろう。ということで、アペリティフ(食前酒)にポメリーのジャンボサイズボトル (3リットル瓶!)を注文した。まわりのお客さんも驚いて振り返ってる。

カメラで撮ろうとしたら、ウエイターのおじさんが意識して緊張している。 見た目と違ってシャイだ。ウエイターのガタイが大きいので3リットルの ジャンボボトルが普通サイズに見える。

ポメリーは雑味が無くてピュアな感じ。ほのかにリンゴの香りがあって フルーティーだった。しかも、サイダー(泡)の勢いがよくてフレッシュだ。 日本でも売ってるけど、こっちの方が美味しいとワイン通の先輩は言っていた。

フランスのコース料理ではじめに出てくるのは『アミューズグール』と呼ぶ、 食欲を起こすためのスープと一口料理。
左のスープはカボチャと玉ねぎの冷製スープ。右はパプリカと魚介のムースが 乗ったカナッペ。どちらもしっかりとした味があってうまし。

前菜は魚料理。私はフォアグラのテリーヌを選んだ。 写真だと小さく感じるけど、厚みがあって充分満足いくもの。 テリーヌというと、日本のレストランだと透き通った煮こごり状の隙間が あるけど、ここのはまったく隙間なくびっしりと詰まっている。 濃厚で超ウマイ! フランスに行ったら値段が高くてもフォアグラを 食べるべきだと思う。 黒いお皿の名前は忘れたけど、こちら産の溶岩プレート。 黒い皿に水色のソースという色彩感覚は“きもい”けど、 水色のソースにはミントが入ってて爽やかな味で、中央の粒々は岩塩だった。

メインの肉料理は鴨肉のクランベリーソースにした。 これまたしっかりした味わい。プチトマトはボイルドして暖かく甘みが 増していた。付け合せの黄色いペーストはマッシュポテト。けど、 クミンが入ってるのかカレー風味の香りがして美味しかった。

メインの後はフロマージュ(チーズ料理)。 フレンチって、メインの後にチーズが出るんだよね。 前回、ビールと一緒に食べたいので、前菜にチーズを持ってきてと注文したら 「ノン、ノン、チーズはメインの後だよ」とウエイターに注意されたことがある。
パンと一緒に焼いたチーズにハチミツがかかっていて美味しい。 カナッペと後に注文した赤ワインとの相性が良かった。このことを“マリアージュ”と 言うそうだ。幸~せ。 これだけ飲んで食べて、お会計はひとり61ユーロ。 日本円で8,357円。この味と満足度でこの値段は安いと思う。
フランスの酒と食の旅、滑り出しから大満足でした。
つづく
きしょう
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