日映の看板作品である上記作品を観た。DVDで観たのははじめてである。 私は鉄道ファンでもなく興味の対象は専らあの時代の人々の暮らし。 昭和29年はすでに生を受けていたし、なつかしさも手伝って超面白かった。
で、興奮した私は、ネットの古書店で当時の時刻表を手に入れた。 だって、表紙がSLでつばめのあのエンブレムをつけているんです。買うしかない!!
早速今日届いたので手に取ってみた。 作品の中にもたびたび駅の時計のアップがあるが、東京駅発9:00、 8時間後の17:00に大阪駅到着である。 時刻表によると9:27横浜着、すごい!今と変わらぬ速さである。 そして大阪からも同じ時刻に東京行きがある。どのあたりで二つの列車はすれちがうのか? 時刻表によれば、すれ違うのは岡崎あたり、双方電気機関車である。 と言うことは、C62は名古屋大阪間往復かも。

で、まだ興奮醒めやらぬ私は、倉庫から台本を見つけ出し、読んでみた。 まず、手書きの台本におどろく。企画日本國有鉄道公社とある。 手書きの台本は、項目が画面、ダイヤローグ、音楽、効果とタテに並び、 シーンごとに細かく進んでいく。シーン8では、有楽町。シーン12で保土ヶ谷とある。 シーン25浜松駅でハーモニカ娘の姿。シーン32名古屋駅でSLの機関車C62に交換。 作品は、整備の段階からつばめガールなども含め、つばめ運行に係わる人々を描き出す。 国鉄の,あごに掛ける革ひもの付いた制帽を被った人々による業務連絡や指さし確認はかっこいい。 昨日のJRのダイヤ変更によるトラブルは完全にコンピューターに頼っているからこそのトラブル。 時代は変わり、省力が進み、といったところか!! シーン15では、オート三輪が踏みきりで立ち往生、あわやと言う場面が書かれている。 え?これっていいんですか?社内で最も古株のディレクターに聞いてみた。 「今では出来ないことだけど、演出だったと聞いたよ。」 えぇー、じゃあ最後の場面で花を受け取るやけにハンサムな機関士さんは実物?俳優さん? CG?(の訳はない。)
近々このDVDは一部の鉄道博物館などで販売予定です。
いやあ、日映の倉庫にはまだまだいろんな作品が眠っています。
60年という歳月の大きさを感じつつ、アラ還の私は一人オフィスで興奮しています。
mar.
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