漫画「タイガーマスク」の主人公、伊達直人(だてなおと)という名前を使って ランドセルや文房具を児童養護施設に寄付する人が増えている。 中には現金や商品券を贈る人もいて、先週末の段階で47都道府県で290件を 超えたそうだ。もはやブームといっていい。
日本人はシャイな性格で(宗教の差もあってか)欧米に比べて寄付や支援活動 に慣れていないといわれている。また、寄付をしても公表せず隠すのが美徳とい う考えも強い。この経済不況の中、心温まるいい話題である。
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私は去年、ハイチの震災復興支援のために、ハイチを舞台に制作された映画 「ミラクルバナナ」の上映会をして募金活動を行った。イオンホールを借りて 1日3回上映し、現地の被災写真も展示して、お客さんもよく入ってたし、 みなさん快く寄付してくださった。
募金は心であって金額ではないのを十分承知の上で、あえて明かすと、
1日をかけて集まった金額は27,000円だった。
27,000円!!
・・・集計したその金額に青ざめた。(゚O゚;
(私は少ないと思ったのだ。)
でも、それは私が初めて募金を集める側になって、その現実を知ることが出 来たのである。
考えてみれば、普通、募金箱に入れるのは、1人10円か20円で、よくて 100円玉を入れるぐらいだろう。ハイチの会の人が言うには、今回1日とい う限られた場所での募金としては驚くほど多いんだそうだ。そして、とても喜 んでくださったのでホッとした。
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さて、タイガーマスク現象にもどると、
今、ランドセル1個の値段って1万円から2万円もするそうです。しかも、 テレビで宣伝している新商品は4万円から5万円も(1個だよ!)するそう です。
私たちがまる1日かけて集めた募金が27,000円、安いランドセルが1個か2個 しか買えない金額なんですね。
・・・だから何だと結論づける気持ちはないけれど、そんなことも考えつつ ニュースを見ています。
今回の現象がブームに乗った一過性のものではなく、長く続くことを願って やみません。
きしょう
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