上野の東京国立博物館では、特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」を12月1日まで開催している。
当初はさして興味がなかったのだが、「ぶらぶら美術・博物館」で紹介されたのを見て、俄然その気になって、3連休中に足を運んだ。
 上野公園も整備されてからカフェが2つ出来て、ちょっと洒落た感じになった。
ちょうど20時まで見学可能な夜間開館日に当たっていて、人出が収まるのを期待しつつ、16時過ぎに博物館に入った。
すぐには特別展会場に行かず…というか、眠くて仕方なかったので座り心地のよさそうな椅子を探してまずは一寝入り。
1時間ほど眠って元気を取り戻してから、さあさあ、特別展会場へ。 期待したほど空いてはいなかったが、許容範囲の程度(入場待ちなし)とは言えるだろう。
今回の展示、洛中洛外図の名品が一堂に会するのと、二条城の障壁画、それも普段は収蔵庫深く仕舞い込まれているホンモノを拝むことができる、というのがポイント。
それと、4K映像で再現された実物大の龍安寺の石庭、というのも面白そう。
 11月ともなると、ちと寒そうに見える。
さて、洛中洛外図、お目当ては織田信長が上杉謙信に贈った「上杉本」と、書き込まれた2,700人をも超える人物の、生き生きとした表情が楽しい「舟木本」の2つ。
上杉本は、何と言ってもその絢爛たる明るさに目を惹かれる。いかにも戦国武将好み、という感じだ。 一方舟木本、パッと見はややくすんで見える。だから、グッと近づいて覗きこまないとその魅力はわかりづらいかも。ただし、花見あとの乱痴気踊りや、酔いつぶれて両脇から支えられる男とか、稚児に迫るエロ坊主とか、キャラの立った人物たちは見ていて飽きない。ちなみに上杉本は国宝、舟木本は重文。
ちなみに、この特別展では国宝・重文の洛中洛外図のすべて、全7点が展示されている(会期中に入替あり)。
 展示会場の平成館前にて。
NS
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