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映蔵
横浜で活動する記録・広報映像制作会社日映科学映画製作所の作品紹介や、社の周り・横浜情報の発信など。
映画「戦場のメリークリスマス」の驚きの裏話!
大島渚監督が亡くなられた。

お通夜でのこと、芸能レポーターに囲まれたビートたけしが、映画「戦場のメリークリス
マス」(1983年)についての思い出を話していた。

「大島監督は怒鳴ることで有名なんで(出演を引き受ける時に)俺ら(坂本龍一とたけし)は、
ミュージシャンと漫才師で役者じゃないんだから、怒鳴ったら帰るって約束したそうだ。
そしたら監督は相手役ばっかし怒鳴りだしたので、相手役が可哀そうになって、たけしは
監督に「オイラ怒鳴ってもいいですよ」って言った覚えがあると話していた。

笑い話のようなユニークなエピソードである。

* * *

以前、「戦メリ」についての驚くべき裏話をテレビで見たことがある。

ほとんど知られていない驚きの真実・・・


それは、「戦メリ」の有名なカット、クライマックスで、デビットボウイと坂本龍一が頬を
寄せるカットで、今回の報道でも映画が紹介される時に坂本龍一の音楽とともに必ず流れて
いるカットだ。

坂本龍一の顔のアップになった時、動きがギクシャクしているのに気が付いただろうか。
そのギクシャクした動きは見るものに深く印象付けられる名シーンとされてるが・・・、

実はあのカット、監督のイメージで創られたのではなく、撮影中のカメラの故障でできた
そうだ。

「戦メリ」は南太平洋の島で撮影していたそうで、ある時、制作部が東京にもどって現像
所に行ったところ、現像所が大騒ぎになっていて、どうしたかと聞くと、「フィルムが
事故ってて(頬を交わすカットの)映像が10コマ程しか写ってない」というのだ。
しかも悪いことに、そのカットはワンテイク(1回)しか撮ってなかったそうで、他に代
わる映像がなく、何とか動画として修復しなければなかったそうだ。そこで現像所が苦心
惨憺して復旧したのが、現在、本編で使われている、あのギクシャクした(コマ落とし風
のスローモーション)の映像なのである。

事故のことを大島監督に報告すると、監督は「何とかなるんだろ?、何とかなるならそれ
でいいよ」と言われたそうだ。


昨日、追悼の意をこめて「戦場のメリークリスマス」を見直したが、印象深いあのシーン。
もし、普通に撮影されてそのまま上映されてたとしたら・・・。作品の印象は大きく変わっ
ていたに違いない。

神の悪戯か否か、あのフィルム事故は偶然にも作品にとって良い奇跡を起こしたと私は思う。


きしょう
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