私にとって生涯でもっとも好きな映画が「ウエスト・サイド物語」である。 映画について感想を書きだしたら止まらないので、今回は省略する。
好きな映画なので、LDやDVDが発売されるたびに買ってきたけれど、今度のブルー レイはそれまでとまったく違うクオリティの高さ!
65mmのプリント原版から4Kスキャン(*1)したもので、映像の情報量がそれまで とはまったく違っている。その上、時間をかけてリストア(キズやゴミの除去)してあり、 解説書によると主人公マリア(ナタリー・ウッド)とトニーの「♪トゥナイト」を歌う 1場面の修復に30日費やしたそうだ。

映画ファンなら誰でも知ってるジョージ・チャキリスが踊るウエストサイドを象徴するカッ ト。数年前、DVD制作時に作ったニュープリント・デジタルリマスター版が銀座のテア トルシネマで上映されたので観に行った。その時初めてスクリーンで観て気が付いた ことがある。
それは、今までこのカットにはダンスしている3人だけしか写ってないと思っていたら、 3人の背景に8人のエキストラ(通行人)が写っていたのだ。テレビではもちろん、LD やDVDでも気が付かなかったけど、大きなスクリーンで観てやっと気が付いた。が、 今回のBDではっきりと確認できる。つまり、それだけ画質がクリアでシャープになった ということだ。(上の写真はBDの画面を撮ったもので、よく見ると通行人がいるのがわ かる)
次に色の発色がすばらしい。マリアのアパートのシーンはたいがい夕景か夜で、その 場面では赤や緑のライトで照らされてるが、画質に濁りが無くて抜けがいいため、ビビッ ドな色の発色がすばらしい。それだけではない、伝説のデザイナー、ソウル・バスが作っ たエンドタイトルのドアの色や、街に駐車している車のパステルカラーのボディが、それ までぼんやりしてたのが、色としてはっきり再現された。シャープになったのと同時に作 品全体が色にあふれてて、初めて見るような驚きがある。
すごいのは画質だけではない。音もクリアになって、セリフが真ん中にしっかり定位した。 センタースピーカーからはっきりとセリフが聞こえ、それまでのぼんやりしていたステレ オとは違って、芯が出た。
ウエストサイドファンなら迷わないで買うべきだと思う。 今販売されてるのは50周年記念版としてロビーカードやブックレットがついた豪華BO Xで高価なので、そのうちオマケをなくして安くなったバージョンが出るので、そちらを オススメします。
そういえば去年、話題になったナタリー・ウッドの死の真相は、どうなったんだ?
きしょう
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