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映蔵
横浜で活動する記録・広報映像制作会社日映科学映画製作所の作品紹介や、社の周り・横浜情報の発信など。
『脳みそやわらかくエルリッヒ展』
いやあ、脳みそがやわらかくなった。

森美術館で行われている『レアンドロ・エルリッヒ展-見ることのリアル-』。

レアンドロ・エルリッヒはアルゼンチン出身の現代アーティストで、金沢にある
21世紀美術館の『スイミング・プール』を制作した作家である。
私はその『スイミング・プール』が大好きで、いつか金沢に観に行こうと思っている。

そんな彼の個展が六本木で行われていると知って行ってきた。

eme01.jpg

上は『反射する港』。
暗い展示スペース内にボートが浮いていて、波の影響でゆらゆら揺れている。
ところが、実はそこに水は無く、波に反射したようにゆがんで作られたボートが
逆さにくっついているのだ。

私たちはこの作品を観た時に、経験から水に浮かんでると思い込んでしまう。
エルリッヒはそんな固定概念を壊してくれる。

eme02.jpg

作品『教室』。
これは六本木展のために造られた新作で、小学校の教室のセットに、鑑賞者
である自分が写り込んで廃校の亡霊のように見える作品である。

このようにエルリッヒのほとんどの作品が、鑑賞者が作品に参加できるという
のと鑑賞者が作品に参加することによって完成するものが多い。

eme05.jpg

一番人気の『建物』。
建物の壁にぶらさがっているのは鑑賞者。
これも建物は垂直に建っているものだという既成概念を利用した作品だ。

eme04.jpg

お分かりだと思うけど、種明かしは、床に外壁の絵が描かれていて、
斜め45度に建てられた鏡に反射したものを鑑賞者が観ているのだ。

一見するとトリック美術館のようだけど、自分の目で見えてる物が現実とは
いえないという一貫したテーマに貫ぬかれている。
シュルレアリスムのマグリットの3D版のようだった。

年度末の仕事で凝り固まった脳みそをハンマーで叩き割られたような衝撃と
痛快な気分になった。

『レアンドロ・エルリッヒ展-見ることのリアル-』
大型インスタレーションから映像まで40点の作品が展示されてます。
4月1日まで六本木の森美術館にて

きしょう
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