みなとみらいにある、ショートフィルム(上映時間1時間前後の短い映画)上映館「ブリリア・ショートショート・シアター」が12月2日で閉館となる。
閉館と知ったから、ってわけじゃないが、初めて足を運んだ。 観た作品は「リュミエール!」。
「映画の父」と称されるフランスのリュミエール兄弟が残した1,422本ものフィルム(1本あたり50秒)から選りすぐった108本をナレーション解説とともに紹介するもの。
 エントランス。
NHKの「映像の世紀」などで数本は目にしたことがあるものの、9割以上は今日初めて目にする映像ばかり。
4Kで復元され、定速で上映される映像は、モノトーンの色調しか持たないのに実にリアルで生々しい。19世紀の終わりから20世紀の初めにかけてのリヨン、パリ、そして生まれたばかりの映画カメラを持ってカメラマンが世界中から撮り集めた映像(日本もある)の数々。映像の持つ記録再現性の威力をまざまざと感じる。
 ロビーには「リュミエール!」の宣材が。
さて、閉館迫るこの映画館。 10年も経ってからやって来てもったいないもないもんだが、残念ではある。
みなとみらい、とはいえ立地はかなり微妙。 近隣の居住者以外で前を通りかかる人は限りなく少ない。 そしてショートフィルムという、この国では馴染みのない作品のスタイル。
定期建物賃貸借契約の満了による閉館、仕方のないことなのか、それとも、この10年、伝道師としての役割を見事まっとう、というべきか。
ともあれ、本当にお疲れ様でした。

NS
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