休日はやっぱりウチを出て、「日常」から遠く離れたいものだ。 先週は全然それが出来なくて、昨日は台風襲来でやっとこの日、とりあえず上野へ行くことにした。
このところ、NHKスペシャルの「人類誕生」シリーズに刺激を受けたせいもあって、ヒトの歴史・ひいては生き物の歴史にじっくり浸ってみたい、と思ったわけ。
夏休みに突入している折、予想通り館内はお子様とお父様・お母様でごった返している。 その中でオジサンは、普段は足早に見て回る展示に(自分としては)じっくりと向き合い、40億年に及ぶ生き物の歴史をたどったのであった。
 太古の海で生き物が這った痕。それが残るのも、この生き物が不明、ってのもなんだかスゴイ。
原生生物からティラノサウルスまで、途方もない時間が進化を導いた、とアタマではわかっていても、ホントかよ?という気持ちもぬぐい切れない。それほど途方もないことじゃないか。
過去6億年の間!に5回の大量絶滅が起こったという。イチバン最近のが、恐竜絶滅でお馴染み?の白亜紀末期・6,500万年前で、小惑星の衝突が原因という。6,500年前と聞くだけでクラクラきそうだし、その後も何度も地球は冷えたり、また戻ったりを繰り返し、そのたびに陸のカタチは変わってきたわけだ。
 これは恐竜ではありません。絶滅種の哺乳類たち。
現在の世界のカタチも、地球史の中ではホンのひとときのことに過ぎない。この先、気候の変化や地殻の変動によって、どこが沈み、どこが隆起するかわからず、どんなカタチであれ、それは必ずやって来るだろう。その時、ヒトはまだ地球上に留まっているのだろうか?
1,000年ですら瞬きの域を出ない地球史にあって、遠い未来を考えるのは難しい。ヒトの想像力をはるかに超えているから。けれど、国だの人種だのという言葉は意味のないものになるだろう。1時間半で3フロアの展示しか観られなかったが、また、この続きを考えに来ようと思う。
 わたしたちホモ・サピエンスより脳の容積も体格も優れていたのに絶滅したネアンデルタール人。不思議だ?
NS
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