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映蔵
横浜で活動する記録・広報映像制作会社日映科学映画製作所の作品紹介や、社の周り・横浜情報の発信など。
歴史の痕跡。
赤坂離宮の特別参観に家族が申し込んだのが当たって、じっくりとハイソな世界を堪能してきた。
それはまたいずれ書くとして、最寄りの四ツ谷で夕メシを済ませ、駅に戻ろうと歩いている途中にこんなものが。

jojojs.jpg

戦前、パリの画壇を風靡した画家・藤田嗣治が一時期住んでいた場所。
四ツ谷から半蔵門方面にちょっと進んで、脇を入ったところ。
ホントたまたま、通りかかっただけ。

もちろん、藤田の画は竹橋の美術館ほかで何度も観ている。
それに、今日も今日、赤坂離宮に彼の画があった。
何でも戦前にカフェの天井を飾っていた画だとか。

単なる偶然。
でも何だか、ちょっとトクした感じ。

こんなプレートひとつだけとはいえ、なければ歴史の痕跡も土地の記憶も失われてしまう。
大切にしていかなければ。


ホント、何気ない。気付かない人も多いのでは。


NS
戦後70年におもう。
今年は、戦争が終わって70年目を迎える。

最近も「ガダルカナル戦記」など読んでいるが、これまでにもいろいろ読んできて、知っているつもりだったのは随分浅はかだったな、と思った。

70年、それだけの時間が経って、実際、戦場の記憶を持っている方々はほんのわずかしか残っていない。
10年もすれば、戦争を知らない世代、ばかりの日本になってしまうだろう。

それで大丈夫か?
どこと戦争したの?なんて方も中にはいるとかいないとか、そんなレベルでいいんかい?

オジサンは不安だぜ。

ともあれ、暑さでゲンナリのとある日曜日、戦後70年をおもうのにピッタリな場所へ、ということで、遊就館へ。
零戦の前で、しばし物思いにふけるのであった…と言いたいが、熱帯夜のせいで眠くて仕方ないので、入館券を買わず、どこか目をつぶることが出来る場所へ、と移動したのであった。




NS
こんなところに。
渋谷公会堂、建て替えられるそうだ。
コンサート会場としても名高いところで、わたしも2回ほど足を運んだことがある。

そのすぐ近く、小さな碑がある。
観音様を頂に、銘には「二二六事件慰霊碑」とある。

ああ、ここに。
何となく渋谷にある、と知ってはいた。
しっかりと見たことはなく、たまたま通りかかった今日が初めて。

二二六事件、詳しくはこちらで参照していただくとして、今からさかのぼること79年前の昭和11年2月26日、陸軍の一部が起こしたクーデター未遂事件であるのは、ご承知の方も多かろう。

反乱部隊を率いた青年将校たちが処刑されたのがこの地で、かつては陸軍刑務所だった由。

周辺で怪談めいたうわさもあるらしいが、霊感のないわたしは何とも…
それよりも、若い人たち(この表現って!)の間で、ここで告白するとうまくいくとかいかないとか、そんなハナシもあるんだって。

二二六の青年将校とカップル、どうよ、この取り合わせ。
恋するパワーはどこまでも貪欲、ってことでしょうか?


この日も献花がありました。


NS
気まぐれ史跡ウォーク(藤沢編)。
とある日曜日。
これといって目的もなく、だからといってウチにいるのも性分じゃないので「さあ、どこ行こう?」。

少し前にテレビにチラッと写っていた遊行寺を思い出した。
そうだ、ここ、行ったことないし。

一遍上人ゆかりのお寺、わたしの知識はこれ以上でも以下でもない。

藤沢駅から山側に(海側と勝手に思い込んでいた)10分ほど歩いたろうか。
立派な山門と、そこから続いている石畳の参道。

R0017270.jpg


遊行寺とは通称で、本当は清浄光寺、というのだそうだ。
1325年の開山、時宗の総本山である。

ゆっくりと坂道を上りっていく。
境内では、フリーマーケット?が行われていた。


これが本堂。


当然、一遍上人の像も、ある。
鎌倉時代中期に活躍された僧侶で、国宝『一遍聖絵』をどこかで観たことがある、という人も結構いるのではないだろうか。

わたしもどこかで観たような気がするんだが、はっきりとは覚えていない。

R0017292.jpg
一遍上人像。若い。30代くらいをイメージしたのか。


境内に点在する史跡を観て歩きながら、目当てにしていたものがある。
湘南、三浦といったらタイワンリスですよ。

やっぱりいたいた。
大銀杏をじっと見上げているとカサカサと動き回っているグレーのリスを発見。

そのうち地面に降りてきて、ササッと走り出した。

R0017328.jpg
ちょうど木杭に上ったところをパチリ。


収蔵されている文化財もかなりのものだそうで、宝物館でそれを見学するのも楽しみだったのだが、改装中とのこと。
ザンネン、またの機会としよう。

フイッと訪れた割には結構楽しめた。
この近くに源氏ゆかりの白旗神社もあるという。
せっかくだから、そちらにも寄ってみることにしよう。

R0017286.jpg
宝物館。秋にはリニューアルオープンとのことだ。


NS
歴史の痕跡、こんなところにも。
どういうわけか、歴史は結構好きな方だ。

小学生のころ、地域の図書館から世界史や日本史の本を借りて読んでいたのを覚えているが、オジサンになった今でも興味は尽きない。

横浜なんぞ、歴史の上では新参者。
表舞台に登場するのはせいぜい幕末からのこと。

周囲で古くからの歴史を誇るのは、何といっても鎌倉だ。
事実上、日本の政治の中心地だったこともあるくらいだからね。

1192つくろう、が幕府のスタートではなかった、という衝撃の事実?も、近年の研究結果でわかったこと。
歴史的事実、もどんどん変わっていくものなんだ。

800年から昔の中世世界、本やドラマで何となくわかっている気にもなるが、ホントのところどうなんだろう。
合戦、疫病、その他もろもろ、「死」が現代とは比べものにならないほど身近にあった世界。
今の物差しでは到底計れまい。

横浜市旭区役所。
最寄駅は相鉄線の鶴ヶ峰駅だ。

小用があって区役所に行く途中、ちょっと脇にそれたら小さなお堂があった。
畠山重忠の首塚、とある。

頼朝以来の鎌倉幕府の重臣で、北条氏に謀殺されたことは知っていた。
こんなところに、しかもこんなに目立たないカタチで、由縁の史跡があろうとは。

そうそう、重忠についてはこちらから、ウィキペディアをご参照ください。

さて、寂しい、という気持ちが最初に起こったけれど、待てよ、亡くなって810年経っても、彼が生きた痕跡が残っているなんて、これはこれで大したことじゃないのか。

またそれは、後世に彼を慕う人の多かったことを表すのかもしれない。

別に歴史好きだから、ってわけじゃないが、目立たない史跡にも歴史の織り成すストーリーが感じられて、ちょっとだけ感慨にふけったのでした。



NS